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2010年04月05日

デザイン都市って何だろう

以下、神戸市企画調整局デザイン都市推進室より、「デザイン都市・神戸」について、できるだけ一般の方々にもわかるように説明いただきました。


「デザイン」というと目に見える「形や色」だけをイメージしがちですが、それだけでなく、あるビジョンや目的に向けた計画や仕組み、あるいはそのベースにある意図や考え方などプロセスも含めた幅広い意味を持っています。
しかし、このようにデザインを広く理解していくほどデザインがわかりにくくなってしまいます。
そこで、デザインをよりわかりやすく理解するために、こうした広い意味を持ちながらも、デザインの特徴である「人々の美意識や共感に訴えかけることで、心をひきつけたり、行動を起こさせたりする力」について、まず注目していただきたいと思います。

すてきな服を見たら着てみたいと思ったりカッコいい自転車があれば乗ってみたくなったり、きれいなデコレーションのケーキを見ると食べてみたくなったりしませんか?そんなふうに、すぐれたデザインは人をひきつけ、動かす力があります。

でも、それだけではありません。例えば、エコバッグですが、環境のためレジ袋を減らしましょうと言われても、ピンとこない人も多いかもしれません。しかし、着こなしに合うエコバッグや、使い回しができる便利なエコバッグがあれば、楽しみながらエコライフを始めることができ、環境問題に貢献することができます。電車などの優先座席も同じです。ひと目でわかる優先座席のマークがあれば、席をゆずる心が生まれやすくなります。そしてそこに笑顔が生まれます。
このように、デザインのちょっとした工夫が、私たちのくらしや心を豊かにしてくれるのです。

「デザイン都市・神戸」は、こうしたチカラを
・ 環境、防災、福祉、教育、医療、食など市民のくらしに身近な問題の解決
・ 地域の資源を活かした観光振興、まちの景観保全育成、産業振興などを通じた都市の魅力向上や経済の活性化
などに活かすことで、市民が安全・安心にそして、一人間として心豊かに暮らすことが出来るまちを創造する取り組みをしようというものです。

このなかで、景観保全育成やデザインによる産業振興、観光振興の取り組みなどは、デザインの持つ「形や色」といったイメージから比較的理解していただきやすいのですが、市民のくらしに身近な問題解決にデザインの力をと言われても分かりにくいかもしれません。

そこで、くらしに身近なデザインをイメージしてもらいやすいようにさらに参考事例を簡単にあげてみたいと思います。
・子どもたちをひきつけるキャラクターを通してゴミと資源の分別収集に参加する意識を啓発するとともに、取り組みを分かりやすく伝える。
・乳がんの早期発見のため、乳がん検診の受診というマイナスイメージをピンクリボンという象徴的なキャンペーンに置き換えることで、受診しやすい状況を演出する。
・庁舎や窓口のサイン計画やオフィスレイアウトを見直し、市民が行きたい窓口にアクセスしやすくすることでサービスを向上させる。
・野菜のイメージを季節や色などで表現した遊びながら野菜の知識を学ぶカードゲームを開発し、幼少期からの食育を推進する。
・楽しみながら考え学ぶことが出来る防災訓練メニューを開発し、子どもたちの興味をひきつけることで、幼少期からの防災教育を推進する。
・地域資源を魅力的に紹介、発信することで、地域の魅力の再認識と住民のわがまち意識の向上を図る。

このように「美しい、楽しい、使いやすい、わかりやすい」といった人の美意識や共感に訴えかけることにより、伝えたいこと(魅力もしくは、課題や問題)を市民に伝わりやすくすることで、市民が共感し、行動を起こして(訪れたり、参画したり)もらうきっかけをつくり問題解決につなげていくこと

これがデザインを活かした問題解決なのです。

こうしてデザインの力を活かすということは、言い換えると人の持つ創造力を活かすということです。
 そのため、「デザイン都市・神戸」は、礎となるまちの文化及び豊かな創造性を育む文化・芸術を大切にすることからはじまると考えています。
そのうえで、その創造力をデザインの視点で
多様化する社会課題の解決、
さらには
都市の魅力化(差異化、活性化)
に活用していくことで、継続的に成長し続ける創造都市の実現を目指すことが、「デザイン都市・神戸」と考えています。


posted by kobe at 18:59| 兵庫 ☁| Comment(0) | デザイン都市・神戸についてきいとけば? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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